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HERMES G.F.ケースワールドタイム懐中時計 
Price 184,800 円(税込み)
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セヲノハセワコル

  • OMG No.#9010
  • モデルネーム
  • Ref.
  • Serial.
  • ケースNo.
  • 機械No.
  • キャリバー330 Peseux S.A.
  • 製造年代1960'S
  • 材質G.F.ラウンドケース
  • ケースサイズφ52mm

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ダイヤルコンディション
ホワイトサテン仕上げブラックプリントゴールドアップライドスティックバトン型インデックスダイヤル
 ゴールドダイフィン型針 とても良いコンディションです。
ケースコンディション
G.F.ケース 風防の回りに24時間対応マーカー、外周にワールドシティー刻印回転版 裏蓋刻印;RM 25・12・66
使用傷はありますが大きなダメージのない良いコンディションです。
ムーブメントコンディション/メンテナンス後の精度データ

アンティークウォッチの精度について

キャリバー;330 Peseux S.A. 17石 手巻き式
トータルコンディション
エルメス社の時計に関する考え方は今まで作られた作品の中から考察する以外、当時の同社の時計に関する資料等が見つからない限り推測でしか判断出来ませんが、いち早く生活雑貨の中においてはクロック、懐中時計、腕時計を自社製品に取り入れていたことが伺い知れます。 もちろん自社製造工房を持っていたわけではなかったので、年代的にスイス有名メーカーに頼るところは大きかったと思います。 今まで出てきます当時の製品から判断出来るところとしては、自社のハイレベルの顧客向け高級品質のものと、少しお意外に感じますが、今日見ることの出来ます古い販売品から、やや価格を抑えた普及版といいますともしかしますと同社からおしかりを受けるかも知れませんが、仕様としてはケース材質、機械のレベルを少し落とした中級クラス品となると思います。 然しながら一貫性としてはエルメス社が認めるデザインの良さは拘りの強い同社ならではかと思われます。 簡単に二分しますとエルメスコレクションとエルメスモデルに分けられるかと思います。 エルメスコレクションはスイス高級時計メーカー仕様をエルメス社名とのコラボの形で販売したもの、ジャガールクルト社、ヴァシュロンコンスタンタン社、ユニバーサル社、モヴァド社、ミド社等に作らせたハイグレード商品群(エルメスコレクション)とスイス中堅メーカーにHERMES名のみを文字盤にプリントした所謂同社オリジナル商品群(エルメスモデル)です。
  この時計は元々スイス時計師、ルイ・コティエ氏の考案したワールドタイムモデルで、アガシ社(ロンジン社の前身)、パテック・フィリップ社、ロレックス社、ヴァシュロンコンスタンタン社等数々の有名時計メーカーが同氏の考案したこの機構の時計を世に送り出しております。 当然それらの時計は高級モデルとして高級貴金属の材質による、各社最高峰のキャリバーを用いて作られた時計ばかりですが、エルメス社だけは機構はそのままに、機械もPeseux S.A.=ペジュー社製キャリバーに金張りのケース仕様となっております。どのようにルイ・コティエ所有の工房を説得したかは分かりませんが、エルメス社ならではの契約だったかも知れません。何れにせよこの本格的ワールドタイム懐中時計は同社ならではの仕様として今日貴重な存在として、またエルメス社の代表的タイムピースとして愛用されています。 ケースに若干の使用傷、変色箇所はありますが、当時のままのオリジナルコンディションとなっております。